ドキドキする話2
第102回 夏男(とその仲間達)の広場
司会の夏男です!(^^) ドキドキする話2をやります!!
ドキドキする話2
ある夏の日でした・・・・。
「風が気持ちいね」
「・・・・え?」
三泊四日で熱海に旅行中、その、帰りの日の前日。つまり、最後の日でした。
ホテルの廊下から、すぐ目の前にある海岸をのぞいてたら、窓の前に立つ俺のとなりにその人がきて・・・・・・。突然、面識も無い俺に話しかけてきたのでした。
「風・・あ、気持ちいいよね」
「うん。僕は、一人旅?」
「僕・・・て、俺のこと? フフ。ええ、一人で」
「私もさ・・・。なんだか・・・、急に海が見たくなっちゃってねえ」
「フフどうです? 俺の部屋で、いっぱい、付き合ってもらえませんか」
「あら。お誘いかしら」
「ええ。こんな天気の良い日にホテルにいるなんて、わけありの旅なんでしょ」
「海が見たかっただけさ・・・・・・。行くわ。何号室?」
「ここですよ」
真後ろの部屋が俺の宿泊している部屋だった。そこは、まあ、少し自慢っぽくなるけど、一等室だった。
「・・・僕は、お金持ちなんだ。すごいじゃないか」
「今のために、貯金をはたいたんですよ。何もかも。いつかこんな日を迎えられるように・・・・・・。やっと今があるんです」
「合格」
「・・・え?」
「お酒、つき合わせてもらうよ。坊や」
「・・・・・フフ。ええ、光栄です」
部屋に二人で・・・・・・。語り合った言葉は、どれだけお互いを理解させただろう。飲み込んだお酒は、どれだけその想いをふくらませただろう・・・・・・。
どれだけの時間がすぎたのか・・・・・・。部屋のベランダみたいなとこから見える景色は、すっかりと夜につかっていた。
時計を気にして、畳を立ったその人は・・・・。俺に微笑んで、『楽しかったよ』と言った。
俺は自然とその人に微笑み返して、『俺も』・・・と言った。
そして・・・・・・。
「待って・・・」
「・・・なんだい、坊や」
「夜の海を・・・・・、少し、歩きませんか」
「・・・・ふ。もう満足さ。そんな時間なんて、ないはずだよ。坊やは明日帰るんだろ? 私もさ。ごちそうさま」
ドアへと歩いていくその人の足は、気のせいか、少しゆっくりだったような気がした。
「・・・坊やと言われたまま、・・・・帰したくないな」
そう言った俺に、その人はくるりと振り返って、微笑んでいた・・・・・・。
「坊やさね」
俺は立ち上がった・・・・・・。
「坊やかどうか・・・・・・。確かめる?」
その人は、まだ微笑んだままだった。年下のような顔をして、俺よりもずっと年上な雰囲気を持っている。
強がっているのか・・・。それとも、その人は、強くいなくてはならない、理由をかかえているのか・・・・・・。
俺には、すごく魅力的に見えた。
「坊やは、坊やだよ・・・。私にふれられるのは、男だけさね。言っておくけど・・・、坊やなら、ふれさせないよ」
俺はどこからわいてくる自信なのか・・・・・・。
微笑んでいた。
その人の真正面で、俺は止まった。手を伸ばさずとも、その人の腕も、腰も、肩も、胸も、全てがすぐそこにある。
俺を見つめたままはなそうとしない、その強い目も、息がふれあう距離にあった・・・・・・。
「ずっと、がまんしていたよ・・・。ダメだって、自分に言い聞かせてた。あなたが俺に話しかけたように・・、俺も、このままさわやかに、帰してあげよう・・・って」
「・・・・・・」
「でも、あなたも求めてる」
「ふふ」
「フフ・・・。坊やのままじゃ・・・・・・、帰せない」
俺はそこで、微笑を消し・・・・・・。
その人を見つめた・・・・・・。
「坊やかどうか、俺をためせよ」
「男にしか・・・、ふれさせないよ」
その人は、目をつぶった・・・・・・。
俺は・・・・・・、心を・・・、決めた。
「俺は・・・・・・、男さ」
その人の腰に、優しく、両手を回して・・・・・。
力いっぱいで・・・・。
投げっぱなしジャーマンスープレックスをぶちかました・・・・・・。
「すううううっってきーーー!!!!」
とか叫びながらその人はぶっ飛んで・・・・、ドゴンってドアに頭を強打して、そのままバカっぽくはね返った。
そして、畳にずううん・・・と、まるで大木のように倒れこんだ・・・・・・。
その人は、笑っていた・・・・・・。
まだ少しだけ荒い息づかいを落ちつけながら、俺は、その人に言った・・・・・・。
「これでも・・・・・・坊やですか」
その人はばたん、とあおむけになり・・・・・・・。とってもステキな顔で、鼻血をふいていた。
「・・・・ごう・・・・・、かくよ」
今でも、とてもステキな思い出です。
(完)
ロマンチックにドキドキできる・・・っぽい、オチのある話でした(^^)!お話を作るのって難しいですね(汗)あの、俺の回の『夏男の世界』てお話を読んでください。そっちなら・・・・少しだけ、かなりイイ感じにイケてると思います確実に。
夏男が記事を担当しました。次回はウパが司会です。
『夏男の広場』でした!

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