フィクション・ガンダム・ストーリー
超95回 夏男(とその仲間達)の広場
司会のイナッチです。ガンダムの回が気になったと友人からメールをもらったので、もう少しだけ詳しいエンディングを用意する事にしました。司会はイナッチですが、この『フィクション・ガンダム・ストーリー』の製作にはウパも加わっています。
それでは、エンディングです。
★第一章
ムロア「ミノフスキー粒子が濃くてよく見えないよ!」
イナッチ「見えなければ衝突する。衝突すれば痛いじゃすまないどころか、作戦は失敗して俺達は全員」
ムロア「わかりましたよもう! けど、当たっても俺のせいじゃないですからね!」
イナッチ「当たっても恨まないけどね、当たるな」
ダミー隕石の中に二機のMSを隠し、敵艦へと接近し、潜入する。ミノフスキー粒子が最も濃い空域を利用したこの作戦は見事に成功した。
敵艦はこの空域で新型MSのテストパイロットをしていた。その情報を一ヶ月前から入手していた俺達は、サザビーコーポレーションが倒産する間際にシャングリラでサザビーコーポレーションを退社していた天才パイロット、ムロアを高額で雇い、この作戦を企てた。
隕石が密集したこの空域でのMSテストは多い。とにかく、俺達は目立つ行動を取りたかった。
ムロア「ダメだぶつかる!!」
イナッチ「戦闘準備をして」
ムロア「これの操縦だけって話じゃないのかよ!!ううあ!!」
イナッチ「俺は戦う。戦闘が始まれば説明してるヒマなんてないよ、生きてシャングリラに帰りたかったら」
ムロア「だましたな!!」
イナッチ「だましてない、給料が発生するのはここまでだ。ここからはこの仕事に参加した君の帰り道だよ」
ムロア「くっそ・・・くっそぉぉ!!死んでたまるかぁぁーーっっ!!」
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HCM-Pro38 陸戦型ガンダム 販売元:バンダイ |
イナッチ「さすが新型。苦労して入手した甲斐がある。でもムロア君、誰も殺すなよ!全機を戦闘不能にすればいい!!」
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HCM-Pro SP-01 サザビー メタルペインテッド 販売元:バンダイ |
ムロア「できるかよ!!」
イナッチ「できなきゃ人殺しになる!!」
ムロア「特別給料だからなっ!!邪魔だぁぁーーーっっ!!」
イナッチ「了解した」
MSのまま敵艦に潜入した俺達は、MSでの敵艦破壊を脅しに、乗組員達を全てシャトルへと誘導した。そして発進させる。
艦長「いいか・・・・・・、絶対に、ただでは済まさんぞ」
イナッチ「こちらに通信の意思はない。でも聞こえました。申し訳ないとだけ言わせてもらいます」
艦長「どこの者かだけ、頼む・・・・・・。答えてくれ」
イナッチ「さっきも言いましたが、どこでもありません。通信を遮断する」
敵艦を奪った俺達は、すぐに近くのコロニーで待たせていた仲間達に連絡し、MSごと母艦となったその戦艦に招待した。
ナツオン「ふ~ん。いい船じゃん!気に入った!」
ムロア「でっかいのが、すぐに動いてきますよ。その前に俺だけシャングリラに降ろしてください」
イナッチ「それは無理だよ」
ムロア「・・・何だって?」
イナッチ「これは帰り道だと説明したはずだよ。ここにいた三千人を追い出して、ここに今百人が乗ってる。これは遊びじゃない」
ムロア「・・・・きっさまぁぁーーっっ!!」
カツオン「おい!よせって!」
殴りかかったムロアを、数人の乗組員達が止めた。イナッチは殴られ、通信室の床に吹き飛んだが、すぐに壁を背に立ち上がった。
イナッチ「給料は支払う・・・。シャングリラの、家族にも・・・、君が受け取る給料の倍額を送金する。力を貸してほしい・・・・」
ムロア「何で、こんな強引に・・・・・・。どうしてですかっ!あそこでパーツ屋やるのが夢なんだよ!何でこんな事っ、まだ戦争したりないかっ!」
乗組員A「よせムロア!」
カツオン「落ちつけ!」
ムロア「どうしてっ!!」
イナッチ「シャアさんを探すためだ」
ムロア「・・・・・・、何だって??」
イナッチ「彼は、生きてる」
ムロア「・・・・・・生きてる?」
乗組員B「イナッチ君!サイド2、モルガルテンから通信だ!」
イナッチ「生きてるとしたら・・・、君はどうする?」
ムロア「・・・シャアさんが、生きて・・・・・・」
乗組員B「ウパからだぞ!無事だった!!」
★第二章
ウパ「ニ三日で到着できるそうです」
シャア「そうか・・・・・・」
地球のスイスを模した湖の辺。人工の太陽光が眩しいそこに二人はいた。ウパとシャアは観光客を装い、昼間は観光地を転々としている。宿泊においては、元サザビーコーポレーション社員の家で寝泊りをしていた。そこは一軒家を改造した通信施設になっている。
ウパ「上の空ですね・・・・・・」
シャア「いや・・・・・・。綺麗だと思わないか」
ウパ「思いますよ。綺麗ですね」
シャア「どうして、ここだとわかった」
ウパ「わからなかったから、ニ年も探したんです」
シャア「そうか・・・。そうだったな」
ウパ「整形、しないんですね」
シャア「こんな顔でも、後で必要な時がくる」
ウパ「日中に外に出てていいんですか? たぶん、宇宙一有名人ですよ」
シャア「・・・・・・」
シリス「ここでは大丈夫なんですよ。ウォンさんの力が働いてますからね」
ウパ「そこまで偉大だったっけ、あの人・・・」
シリス「昔は本当に大物だったみたいですよ。まあ今は、サザビーコーポレーションの元重役、ってだけですけど。あ、それだけでも凄いか・・・」
ウパ「イナッチがここに到着したら、本当に乗りますか?」
シャア「私がそれを求めていないとしても、・・・・・・乗るしかないのだろうな」
ウパ「・・・・・・。君は?」
シリス「もちろん乗りますよ。シャアさんの奥さんは、私ですから」
ウパ「・・・若奥さん、か」
シリス「そうですよ」
ウパ「理解して、シャアさんを苦しめない事だな。君は純粋すぎる」
シャア「・・・・・・」
シリス「大丈夫ですよ、私こう見えても、中ってとしまなんです。えへ」
ウパ「夜の八時までには、ウォン邸に戻ってくださいね。戦艦は今日到着するかもしれない。情報に正確さはありませんから」
シャア「ああ」
シリス「了解です!」
イナッチらがジャックした戦艦はその夜に到着した。元は連邦軍の物であったそれは、スパイ人員を使っての内部操作もあり、塗装をほどこしただけで何の疑いも無く着陸する事ができたのであった。
元大物のウォンさんが住まうウォン邸での会食が始まった。
シャア「久しぶりだな、イナッチ」
イナッチ「お久しぶりです」
シリス「あの偉そうな人、誰?」
ウパ「シリスの上官になる人だよ。シャアさんの戦友さ」
シリス「ふう~ん・・・・・・・。堅苦しい人・・・シャアさんとは、なんか雰囲気が違うな・・・」
ウォン「この時を待ったぞ、シャア。苦されきった連邦政府をぎゃふんと言わせるには、ど~してもシャア・アズナブルの存在が必要だ。もう潜らせはせんからな」
シャア「好きで潜ったわけではない。その必要があれば、仕方ないな」
ウォン「好きで潜ったわけじゃないだと? 信用できんな」
シリス「感じ悪い・・・、今は上司でもないのに・・・」
ウパ「あれはただのガンダムマニアさ。ほうっておけば消える」
イナッチ「中古のMSが五十機に、中古のゲタが二機、新型のMSが四機。それぞれに不自由ない武装が施してあります」
シャア「そうか。よくやってくれた」
ムロア「あの子・・・・・誰だろう」
ナツオン「シリスちゃん? え・・・ムロア君知らないの? 超人気アイドルじゃない」
カツオン「あの二人付き合ってんのか?」
ナツオン「え~・・・、歳が違うけどねえ・・・。でも、付き合ってるようにも見えるかも」
ムロア「あの子・・・・・・」
ナツオン「ん?」
ムロア「あ、いや・・・。何でもないです」
シャア「今日はゆっくり休んでくれ。明日になればわかるが、ここにもそろそろ手が回る」
ウォン「何だと? ふん。それはない。今やここは私のコロニーでもある。何億はたいたと思ってるんだ」
シャア「いや、残念だがスパイがいる。ウパ、スパイの数は何人だと思う?」
ウパ「さあ。さすがにそこまでは。一人か二人じゃないですか」
ウォン「スパイだと? 何の話だ、馬鹿馬鹿しい」
イナッチ「明日の出発は午前八時。早朝の六時には各自ここに集合しててください」
ムロア「待ってください。スパイは、今どこに?」
シャア「もう家に帰ってるさ。坊やは寝る時間だ」
ウパ「(笑)」
シリス「誰です?」
ウパ「さあ。このまま大人しくしてれば、誰ってのを知らずに済む」
シャア「私もなるべくなら平和に事を済ませたい。くれぐれも明日の集合には遅れんようにな。ウォンさん」
ウォン「・・・な、なんだ」
シャア「まだ礼を言っていなかったな。言わせてくれるか」
ウパ「・・・・・・」
イナッチ「・・・・・・」
シリス「??」
ムロア「・・・・・・?」
ウォン「あ、ああ・・・。もちろんだとも」
シャア「ふ。そうか、安心したよ」
ウパ「さ、もう寝ましょう。これからたぶん見つからないスパイを探し出す手立てを考えなきゃならない」
イナッチ「それじゃ、ウォンさん寝室を拝借します」
ウォン「んああ、使うといい」
シャア「来るかい」
シリス「うん!」
ナツオン「あ! ムロア君C・C・G(コンパクト・コンピューター・ゲーム)一緒にやらない?俺二個持ってんの!」
ムロア「遠慮しときます」
カツオン「ああそういや俺も部屋一緒だ、俺がやってやるよ」
ナツオン「いいよ」
カツオン「・・・・・・」
★第三章
出発の日。モルガルテンからの参加者も含め、シャアに集まった者達は戦艦に乗り込んだ。
ウパ「行き先がまだ決まってないな・・・」
イナッチ「すぐにわかるよ」
カツオン「コラ暴れんじゃねえ!」
ウォン「わ、私は残ると言っとるだろう!!シャア!これはどういう事だ!」
シャア「こういう事さ」
ナツオン「えーっと・・・、この予定表によると、とにかく同行してもらいますね」
乗組員C「どういう事ですか、話が違うじゃないかっ!」
ウォン「私は何もしとらん!貴様何をわけのわからん事を言っとる!私がモルガルテンを離れるわけにはいかんだろう!!」
シャア「身の安全を保障している。ただし、それは今のところというだけだ」
ウォン「・・・・!?!」
シリス「スパイってこういう事だったの?」
ムロア「え? あ・・・、いや。俺は何も知らない」
シリス「ふーん」
ムロア「・・・・・・」
艦長「行き先は?」
イナッチ「・・・・・・」
ウパ「・・・・・・」
シャア「地球へ向かってくれ」
★最終章
イナッチ「というのはどう?」
ウパ「めちゃくちゃじゃないか」
イナッチ「その方が夢があっていいと思いません?」
ウパ「逆襲のシャアで死んだんだよ、あの二人は」
イナッチ「シャアと、アムロ?」
ウパ「でしょ」
イナッチ「まあね」
ウパ「ところで、設定ではシャアはシリスを好きなの?」
イナッチ「別に。深くは考えてない。けど、ニュータイプのムロアはシリスを好きで、後でシャアを裏切る予定だった」
ウパ「シリスは?」
イナッチ「面倒くさいからここでは描かなかったけど、細かな作戦に参加したりだとか、そういった戦争の中でシリスは自分の意思や意見を持つようになる」
ウパ「それで?」
イナッチ「精神的にも成長を続けるムロアと少し同調しあって、少しだけ好きになる」
ウパ「それで?」
イナッチ「でも何よりも自分の信念が前を行くようになって、シロスは恋愛に身を置くキャラではなくなる」
ウパ「ムロアは?」
イナッチ「シリスを完全に好きになって裏切るぐらいだから、シャアの軍勢と戦おうとするよ。まあ戦争の内容でも彼はエゥーゴ向きの人間なので、そこに恋愛感情をはさんでいるという感じ」
ウパ「どうなるの?」
イナッチ「シリスはムロアを滅ぼそうとして、やめる。どっちとも最高の素質を持ったニュータイプで、戦場にいた。シリスはムロアを滅ぼそうと戦い、ムロアはシリスを好きな感情を爆発させながら戦う。互角の戦いの中、シリスは最後の瞬間に、シャアに届かない自分の恋愛感情を思い、ムロアの元に行こうとする」
ウパ「けど、ムロアはわからずに、とどめをさしたって?」
イナッチ「そう」
ウパ「俺達は?」
イナッチ「シャアとも戦うよ。その前に、アムロさんから逃げる」
ウパ「ややこしいな・・・」
イナッチ「何をしたいというストーリーじゃないからね。ただのヒマ潰しで、MSに乗りたいというだけのストーリーだから、ようはどうでもいい。シャアとアムロが生きてればいい」
ウパ「そりゃそうだ」
イナッチ「俺達はアムロさんと戦い、ちょっとして逃げる。会話で、アムロさんが逃がしてくれるんだよ」
ウパ「同じ気持ちなのか?アムロと」
イナッチ「いや、シャアと話したいという俺達の気持ちを察して、アムロさんは逃がしてくれる。まあ内容的には、アムロさんのMSがダメージで動かないという演出で」
ウパ「シャアに会いに行くのか」
イナッチ「シャアはMSには乗ってないのに、地球では乗ってるんだ。乗ってない事になってて、実は最後だけ乗ってた」
ウパ「それで?」
イナッチ「シャアを発見したというか、シャア機だと確信したMSを相手に、通信で会話を始める。俺はサザビーで。シャアは新型で」
ウパ「俺は?」
イナッチ「アムロさんの所に戻って、無謀な戦いを挑んでる。殺し合いじゃなく、おあずけだった戦闘の決着」
ウパ「何のために・・・」
イナッチ「MSの見せ場を作るために」
ウパ「あそう」
イナッチ「そう」
ウパ「じゃあ、シャアとイナッチは?」
イナッチ「会話の途中で、悲しみにくれるムロアが突撃してくる。シャアの首を狙って」
ウパ「やられるのか?」
イナッチ「いや。それは俺が止める。ムロアの乗るMSのサーベル攻撃を、腕ごと切り落として止める」
ウパ「まあ強いこと」
イナッチ「夢の共演だからね。ムロアは悲しみを訴え、シャアはほとんど無言だけど、それに罪の意識を感じながらも、全く別の事に集中して思考してる。俺とそこで話し合ってるわけだけど、俺もムロア君のシャアへの攻撃をかばったので、動けない。そこで、シャアは言葉を残して去るんだ」
ウパ「シャアはなんて?」
イナッチ「それは聞こえない・・・。そこで何を言ったのかが、ミステリアスで面白い。それで終わり」
ウパ「俺とアムロは?」
イナッチ「ウパはコテンパンにやられてMSの中でひたってる。アムロはシャアを追ってどこかへ。ちなみに、シャアのMSを教えたのはウパ。そこも深い」
ウパ「裏切らないってば・・・」
イナッチ「いや、二人の続きを見たいだけで、裏切っては無いんだよ。アムロもシャアを殺しに行ったわけじゃない」
ウパ「ムロアは?」
イナッチ「俺といる。なぐさめてる」
ウパ「で、けっきょく俺達は?」
イナッチ「そこで終わり。エゥーゴとは今回の話でも最後までいい関係を続けてたから、エゥーゴに拾われたと思うよ。裏切りにはならない形で」
ウパ「なるほど。ナツオンとカツオンは?」
イナッチ「楽しくやってると思うよ」
ウパ「あそう」
終わり
イナッチとウパが記事を担当しました。
次回の司会はカツオです。次回もよろしくお願いします。
『夏男の広場』でした。

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