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顔文字教室

2006年12月14日 (木)

イナッチの約二十分クッキング。

第48回夏男(とその仲間達)の広場

この色か、この色です。

司会はイナッチが担当します。よろしくお願いします。今回のイナッチの回のお題は料理です。俺が最近ハマっている料理のレシピを大公開したいと思います。

★ツインズ

俺の昔の行きつけのBARに、ツインズというBARがありました。そこはパスタが美味しい事でも有名なBARで、昼の営業でも夜の営業でもパスタが有名でした。お酒も美味しいけど、パスタの方が群を抜いた美味しさでした。

そのツインズのコック長と、ここの司会であるウパが仲良しでした。ウパが高校一年生の頃です。彼は高校一年生の時からツインズの常連で、週に三度はツインズで食事を取っていました。俺も連れて行かれた一人です。おそらく百人近くはウパにツインズを紹介されたと思います。そして、その百人近くが絶賛した料理がツインズにあるのです。ウパに紹介された人間の中に、リピーターにならなかった人はいなかったとお店側に教えてもらいました。

★三千人のトマト嫌いに美味いと言わせたトマトパスタ

チーズトマトスパゲティ。そのままの名前でメニュー表に紹介されていたパスタがそれでした。価格は確か、1200円。あまりの人気にとちゅうで値上げされましたが、俺とウパが高校一年生の時は、確か1200円だったと思います。

量は普通。食後に物足りなさを感じるぐらいの量です。当時の俺には低価格でもなく、高額でもありませんでしたが、メニュー表を見て高いと言う人が多かった事は知っています。俺も少なからず五十人以上は三年間で紹介していますから。

そして、ツインズのチーズトマトスパゲティにはまらない人が少ない事も知っています。信じられないぐらいの人気パスタでした。注文してから届くまでの時間は、大体で毎回二十分ぐらい。運ばれてくる完成パスタは、スープが多いか少ないか、その日によって違いがありました。スープが多い日の方が断然に美味しかった。味は変わりませんが、スープ(汁)が美味しいので、多い方がやはり美味しい。

チーズトマトスパゲティを乗せて出した皿は、一切のスープと食べ残しが無かったそうです。みんなが綺麗に食べてしまうから。

トマト嫌いの人もおすすめの話を聞いて注文し、美味いと舌をうならせるパスタ。チーズ嫌いのウパでさえ、その最高の味に魅了されてしまった最高域のパスタ料理。俺が連れて行った人達の中にもトマト嫌いは本当に多かった。だけど、入店と同時に俺は「いつものお願いします」と言うので、トマト嫌いの人達も何が届くのかを知らないままに料理が届くのを待ちます。そして、届いた料理に驚きの絶賛をするのでした。

ウパが連れて行った人達の中にも、トマト嫌いはけっこういたそうです。ウパも「よろしく」といつもウパ専用のコースを作っていたようなので、席についてから約二十分で料理が届きます。お酒を楽しんでいたウパの客人達は、頼んでいない料理に驚き、口に運び、その美味しさにみなが驚きをしめしたそうです。

トマト嫌いが全く通用しないパスタ。三千人のトマト嫌いに美味しいと言わせたパスタが、チーズトマトスパゲティです。

★本当に美味しい。けど、完成を作るのは本当に難しい

チーズトマトスパゲティに惚れ込んだウパが、ツインズのコック長にレシピをこっそりと教えてもらいました。俺はウパからそれを教えてもらいました。ウパはレシピを教わった17歳の時から、このパスタ料理を作っています。いまだに料理の中で一番の大好物だそうです。そして、俺にとってもパスタの中では一番の大好物です。

始めに言っておきます。完成は難しいです。できるかぎりを書きますが、俺の母親は十年間で一度しか完成品を作れなかったそうです。完成品は色で判別する事ができます。

★特別にレシピを大公開

まずは材料紹介。(分量は一人前用です)

1)パスタ一人前。

2)ホールトマト一缶。甘みのある物をおすすめします。西洋の「ようなし(ナスのような形)」の様な形をしたホールトマトが初心者におすすめ。普通の物は酸味がありますので、パスタを成功させるには慎重さが必要となります。これは一流シェフのレシピなので、主婦の勘は通用しません。

3)ベーコン。人差し指の半分が、ベーコン一つ分の大きさです。もう少し大きくてもとても美味しいです。それを、五個か、六個ほど必要です。ひらべったく細いポピュラーな物ならば、多めに。主婦の方におすすめなのは、ショルダーベーコンです。やはり肉の厚さはのぞめませんが、ポピュラーなベーコンを使用するよりは、食感に魅力をのぞめます。

4)ニンニク。一個。まず一個を半分にして、二つともスライスしてください。ニンニクパウダー(コショウのビンに似たビンに入れられた粉末状のニンニク)を使用する場合でも、ニンニク一個分の量を目指して使用します。好みで二個を使用してください。

5)ブラックペッパー。コショウ(ホワイトペッパー)ではありません。それらでは代用できませんので要注意。必要なのは、ブラックペッパーです。

6)チーズ。袋に入れられた、細かいチーズです。一枚の紙のようになっている物ではありません。四角形や三角形になっているチーズでもありません。パラパラとふりかけられる、一つ一つがカマロニを切ったような形になっているチーズです。粉チーズでもありません。それ以外のチーズで代用するならば、四角形や三角形に切られている物でもかまいませんが、匂いの無いチーズにしてください。

7)オリーブオイル。油では代用できません。必要なのはオリーブオイルです。

8)バジル。ふりかける物(コショウのビンに似たビンに入れられた、粉々になった物)でも、葉っぱ状の物でもかまいません。ただし、葉っぱ状の物を使用する場合には、粉々にしてから使用します。そして、どちらの場合でも、乾燥しているバジルでなければなりません。まあ、売られている物は乾燥しているバジルが九十九%ですので、ご安心を。

★パスタの作り方

まず、パスタを塩ゆでします。これは任せます。ただし、しょっぱくなりすぎないように気をつけてください。俺の場合は、大き目の鍋を使い、水をはり、沸騰(ふっとう)させ、沸騰した湯に、大さじ(食用の大きなスプーンです)の三分の二の塩を入れます。そしてパスタを一人分入れ、中火で五分間ゆでます。五分たったら火を止め、フタをし、二分間そのままにして、味見をし、まだ硬いようなら、さらに一分間弱火でゆでます。ちょうどよければ、ザルにあけてとっておきます。パスタの硬さは好みにより自由です。

★チーズトマトスパゲッティの、ソースの作り方

まず、フライパンを温め、オリーブオイルを多めにたらします。ベーコンを入れます。ベーコンを炒めます。その時に、充分に温まったフライパンをななめにし、オリーブオイルを一箇所にため、その中にベーコンを集めてください。オリーブオイルにベーコンのうまみが行き渡ります。

注)本当に順序が大事。一つでも違えば約束された味は出せません。

次にニンニクのスライスを炒めます。こがさないように要注意。ベーコンに火が通ってから入れてください。

ニンニクに火が通ったら、一度火を止めます。次はホールトマトの番。

ホールトマトは、缶を開けたら、何かで潰してください。ハシでも包丁でもかまいません。缶の中にあるままで、可能な限り粉々にしてください。フライパンの上でもトマトを砕く事はできますが、トマトが逃げますので、非常に砕きにくいです。

フライパンにホールトマトを一缶全て入れます。入れ終わった後は、オリーブオイルとベーコンとニンニクとホールトマトが混ざり合うように、混ぜます。

次は、大事なポイントである、ブラックペッターです。かなり大量に入れてください。隠し味でも何でもありません。ふる物ならば、四十回はふってください。

火をつけます。次にはチーズを入れますので、チーズが溶ける温度までフライパンの中のトマトソースを熱します。(中火で)この時に、トマトソースが蒸発してしまうので、トマトジュース、または、水を使用します。これも大事なポイントです。

トマトジュースの場合は、缶ジュースの中で最も小さいサイズのトマトジュース缶がありますね? あれを一缶分全て入れてください。水の場合は、それよりも少しだけ少なめに入れてください。最も小さな缶ジュースの、三分の二か、四分の三ぐらい。

フライパンの中のトマトソ-スが熱されたらば、チーズを入れてください。

注)これが最大の味の分かれ目です。入れるチーズの量で、完成品の色が変わります。無敵の味を誇る完成品は、完全なピンク色です。完全なピンク色になるように、チ-ズを入れてください。混ぜながら。溶かしながら。色をよく確認しながら。

注)赤いものは失敗作です。しかし初回からピンクにならなくとも、やめないでそのまま仕上げてください。ピンクの誇る最高の味ではありませんが、赤い仕上がりは酸味がある仕上がりですので、酸味が嫌でない人には美味しく食べれます。

フライパンのトマトソースをピンク色にしたならば、火を止めます。ここで二番目の味の分かれ目です。

注)塩を入れるのですが、味塩はやめてください。塩にしてください。そして、それは本当に、少しずつでお願いします。パスタを塩ゆでしていますし、塩の配分で味は変わってしまいます。ここはプロになった気持ちで、『こんな量じゃ、味なんて変わるわけがない』というぐらい、指と指ではさんだ塩を、こすりながら、少しずつ入れてください。フライパンの中は熱いので、思うように味見はできませんが、初回は気合で味見をしながら、少しずつ、入れてください。

まだパスタが入っていないので、本当に塩は少しだけ。パスタを入れた後にしょっぱさはパワーアップします。

パスタをフライパンの中に入れます。ソースがこぼれないように、あえます。フライパンが冷めすぎるとチーズが固まってしまい、とろみが変わってしまいますので、冷めすぎたと思ったら、最弱で火をつけてください。チーズはソースと一体化させておきます。チーズがブツブツと細かくトマトソースに混ざっていれば、完成しています。次が、最後のポイントです。

注)最後にして、最大に味を左右する大事なポイント。それは、バジルです。

まず、フライパンに火をつけているならば、火を止めてください。トマトソースを完成させてからの、最後の仕上げです。

バジルは細かく砕いたものをフライパンの完成品に入れます。ですので、乾燥(かんそう)した葉っぱ状のものでも、すでに細かくなっているものでも、どちらでもかまいません。しかし、乾燥しているものだけにしてください。乾燥していないバジルはめったに売っていませんが。葉っぱ状のバジルの場合は(自分でバジルを作っている人は持っているでしょうね。俺も自分で乾燥バジルを作り、料理に使っています)葉の四分の一、または五分の一を使います。絶対に匂わない程度に使いたいので、本当に少なめにしてください。葉の場合は、絶対にそのまま入れないでください。指と指でこすり、粉々にしながら、入れてください。ふりかけるバジルの場合は(小型のビンに入って売られている物。コショウなどのビンに似ています)。三回か、四回ほど、ふりかけてください。

★完成、チーズトマトスパゲッティです

調理過程はこれで終了ですので、塩とブラックペッパーはお好みでたしてください。フライパンの中にあるうちにたした方が、混ぜやすいですよ。

皿に盛れば、それが完成品です。これは一人分の説明でした。ホールトマト一缶が一人分にちょうどいいのです。ですが、さらなるホールトマトとトマトジュース(や水)をうまく組み合わせれば、何人分でも同じ味に作る事が可能です。コツさえつかめてくれば作れるようになるでしょう。ポイントはソースの色、ピンク色ですからね。

★面白いぐらいに、その時によってスープの量が違います

プロでもそうなります。時にはスープがありません。時にはスープが並々とあります。このパスタ料理はチーズを(溶かして)使う事と、微細な味を調節するために、火をかける時間に違いが出てくるのです。そこでスープを無くさないためにトマトジュース(または水)が重要になってきます。塩やブラックペッパーも調節には大事な材料。

そういった理由から、ソースの量に違いが現れてくるのです。ホールトマトの種類を変えるだけで、調節が明確に違ってきます。ピンク色を目指す調節は本当に難しいものですので、スープの量がいつも一定という事は、まずないでしょう。パスタを混ぜた後で、その違いに気づくと思います。あまり気になさらないで下さい。スープ量が少なかろうと、全域に行き渡っていれば美味しいはずです。なれてきたら、スープを残す計算を頭において、調理してみてください。

★ツインズは閉店しました

新しいお店を出すそうです。本当に出すのか、それがいつの事なのか、それは定かではありません。しかし一度の満足に、ツインズは閉店しました。場所を変えてまたお店を出すとツインズ側(コック長の息子さん。俺の年上の友人です)が言っていました。心より楽しみにしています。

本場のチーズトマトスパゲッティをまた食べたい。俺はこれをウパに作ってもらう度にいつも思います。ウパはこの料理だけ達人なので、見た目も香りも味も、確かに記憶の物と同じなのですが、やはり、本場はさらにさらに美味しかったのでしょう。俺も初めて食べた時の驚きと感動や、はまってからの幸せだったディナーの時間をまだ覚えています。ウパの味と同じですが、ツインズのメンバーに作ってもらったチーズトマトスパゲッティはウパのよりも少量だったので、本当に食後に美味しさをまぶしく感じました。また本場のチーズトマトスパゲッティを食べたい。そう願っています。

一流の見た目に一流の味。これはクリスマス料理にもおすすめです。

完成すれば絶品ですので、どうぞおためしください。ちなみに、俺は真っ赤な物をいつも作ってしまい、美味しかったためしがありません。ウパはいつもピンク色を作り、美味しく女性を口説いているそうです(笑)。

次回はカツオ。次回もよろしくお願いします。

今回の『夏広』司会者は、イナッチが担当しました。

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